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【いろは衛生委員会】花粉症対策してますか?

薬剤師コラム

こんにちは、いろは社労士事務所の提携薬剤師です。

毎年この時期になると、鼻がむずむず、くしゃみで頭がぼーっとしたり、目が痒くてたまらなかったりと憂鬱な日々を送っている花粉症の方も多いのではないでしょうか?

花粉症の症状が出てしまうと、集中もできなくて、日々の生活にも悪影響を及ぼしてしまいますよね。

そこで今回は花粉症の症状をなるべく抑えるような対策をお伝えしたいと思います。

対策① 鼻や目の粘膜に花粉が触れないようにする

花粉症の症状はアレルゲンである花粉が鼻粘膜や目の粘膜に触れることでアレルギー反応として生じます。そのため花粉が粘膜に触れさえしなければ症状は起こらないのです。

マスク

マスクをすることで、花粉が粘膜に触れるのを防ぐことができます。そのためマスクを鼻の下にずらしてつけている場合などは効果がなくなるため、正しい付け方でつける必要があります。

塗るマスク?

マスクコーナーに「塗るマスク」と言ってチューブタイプの商品が置かれているのを見たことはありませんか?
これは保湿剤でよく使われるワセリンなどを主成分にしたもので、鼻の周りに塗ることで花粉が鼻粘膜に辿り着く前にワセリンなどに吸着させて症状を緩和するものです。

メガネ・ゴーグル

目の粘膜に花粉が触れるのを防ぎます

対策② お薬で症状を緩和させる

マスクやメガネで予防してもどうしても症状が出てしまうこともあります。そんな時には市販のお薬などよく使われていると思いますが、お薬によって利き方、副作用の出方が変わってきます。

アレルギーを抑えるお薬として「抗ヒスタミン薬」というものが使われます。花粉症には欠かせないお薬ですが、眠気や口の渇きが出やすく、かえって集中力が落ちてしまうこともあります。しかし最近ではこのような副作用が少ないお薬も市販で購入できるようになってきました。

そこでドラッグストアに置かれているお薬について特徴をまとめました。

アレグラFX・クラリチンEX・アレジオン20・ストナリニ Zジェルなど

抗ヒスタミン薬の中でも眠気などの副作用が少ないとされる「第二世代の抗ヒスタミン薬」を用いています。病院でも「アレグラ(後発品名:フェキソフェナジン塩酸塩「〜」)」「クラリチン(後発品名:ロラタジン)「アレジオン(後発品名:エピナスチン塩酸塩「〜」)」「ジルテック(後発品名:セチリジン塩酸塩「〜」)」という名称でよく処方されます。

市販のお薬だからといって1錠に入っているお薬の成分は同じ量ですので、効き目は同じです。

1日1回服用でよかったり、水無しでも飲めるOD錠タイプのものが販売されていたり、運転しても良いものであったり(※この場合も実際服用して眠気が出るようなら控えたほうがいいですが)とさまざまなタイプがありますので、ご自身にあったものを選んでください。

ちょっと前までは薬剤師が直接販売しなくてはいけない薬もありましたが、現在は薬剤師がいなくても購入できるようになりましたので、購入しやすくなっています。

エスタック鼻炎カプセル12・パブロン鼻炎カプセルSαなど

昔からよく使われる「第一世代の抗ヒスタミン薬」を用いています。即効性があり、効き目も良いのですが、眠気や口の渇きが出やすいです。

漢方薬

よく使われているのが「小青竜湯」です。市販でも色々なメーカーから出ているので購入しやすいでしょう。眠気などの副作用もないため、絶対に眠くなりたくない時などに使ってみるのもいいでしょう。
粉の漢方薬が苦手という人用に錠剤タイプのものも売られています。

外用薬(点鼻や目薬)

眠気や口の渇きなどの副作用はほとんどなく、効かせたいところだけに効いてくれるため、使い勝手は良いです。また特に鼻詰まりや目の痒みなどは飲み薬だけでは補えない場合もありますので、飲み薬と併用するなどの使い方も良いでしょう。

対策③ 病院に行く

持病を持っている方や併用薬を常に服用している方、市販の薬では効かない方などは病院に行ってお薬をもらうなどしましょう。お薬に対しても保険が効きますので、長期的に服用する必要がある人は副作用のことも考えて病院に行くのが安全です。

最近では花粉症を元から治す「舌下免疫療法」というものもあります。気になるなら病院に相談してみましょう。

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