4月から雇用保険料がアップします!
2022年4月から雇用保険の保険料率が引き上げられます。
現在は、労使合わせて賃金の計0.9%(労働者0.3%、事業主0.6%)を負担する保険料率です。
これが2022年4月から9月は0.95%(労働者0.3%、事業主0.65%)へ、2022年10月から2023年3月は1.35%(労働者0.5%、事業主0.85%)に引き上げられます。まとめると、
労働者 | 事業主 | 合計 | |
2022年3月まで | 0.3 % | 0.6 % | 0.9 % |
2022年4月~2022年9月まで | 0.3 % | 0.65 % | 0.95 % |
2022年10月~2023年3月まで | 0.5 % | 0.85 % | 1.35 % |
となります。※上記は一般の事業の場合の保険料率です。
今回、保険料率が引き上げになる背景は、コロナ禍による雇用調整助成金(緊急雇用安定助成金を含む)の支給額が増大したことによるものです。
厚生労働省が、雇用調整助成金の支給決定額の累計が、昨年12月途中で5兆円の大台を超えたことを発表しましたが、これまでの雇用保険料の積み立てが底をつき、雇用保険料率の引き上げとなったようです。
事業所で給与計算や経理をご担当されている方にとっては、2022年度は年度途中での保険料率の変更もあり、事務処理が煩雑になると思われますし、人件費比率の高い事業所にとっては、保険料率の引き上げは、業績にも多少の影響があることと思います。
4月の新年度を迎える前に、事務処理や予算措置など再度ご確認ください!