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【いろは衛生委員会】ビタミンBについて

薬剤師コラム

こんにちは、いろは社労士事務所提携薬剤師です。

最近口内炎ができて、ご飯を食べるのが辛いです。
サプリメントのビタミンBを服用して早く治るのを心待ちにしています。

そこで今回は口内炎や肌荒れの時に服用するビタミンBについて詳しく見ていこうと思います。

ビタミンB群について

「ビタミンB群」にはビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類が存在しています。

ビタミンB群は栄養素の代謝に関わっており、エネルギーを作り出すのに必要不可欠なビタミンです。

そのため、口内炎や肌荒れだけではなく疲れた時にも摂取した方がいいとされています。
栄養ドリンクの中にもよく入っているビタミンなんですよ!

口内炎に良いとされるビタミンB群で有名なのは主にB2とB6ですが、今回はそれぞれの働きについて見ていきましょう。

ビタミンB1

糖質やアルコールの代謝を助けるため、疲労回復や肥満予防に良いとされています。
疲労回復を謳っている「アリナミン」や栄養ドリンクにもよく入っています。

ビタミンB1が不足すると

ビタミンB1が不足すると、疲労感、食欲不振などが出やすいです。
昔はよくビタミンB1が不足して「脚気(かっけ)」という病気にもかかっている方が大勢いました。
玄米から白米へ食生活が変化したことによって、玄米に多く含まれていたビタミンB1が摂取できなくなった結果、たくさんの人がかかったと言われています。

ビタミンB1がたくさん含まれる食品

玄米、たらこ、豚肉など

ビタミンB2

脂質の代謝を助けるため、肥満や生活習慣病の予防に良いとされています。
また肌や髪などの再生も助けるため、口内炎・肌荒れの際に積極的に摂りたいビタミンです。

ビタミンB2が不足すると

肌荒れ、口内炎、目の充血などが起こりやすくなります。

ビタミンB2がたくさん含まれる食品

レバー、納豆、卵、牛乳、アーモンドなど

ビタミンB6

タンパク質・脂質糖質の代謝を助け、皮膚や髪の健康を保つ働きをします。
こちたも口内炎・肌荒れの際に積極的に摂りたいビタミンです。

ビタミンB6が不足すると

皮膚炎、口角炎、痒みなどが起こりやすくなります。

ビタミンB6がたくさん含まれる食品

マグロなどの刺身、ニンニク、鶏胸肉、ブロッコリーなど

ビタミンB12

神経修復や血液を作る働きをします。
末梢神経障害の治療として医療用医薬品としても処方されることがあります。

ビタミンB12が不足すると

貧血などが起こりやすくなります。

ビタミンB12がたくさん含まれる食品

貝類、レバー、たらこ、さばなど

ナイアシン

糖質脂質タンパク質の代謝を助けます。また脳神経の働きを活性化する、皮膚の健康を保つなどの役割もあります。

ナイアシンが不足すると

口内炎・皮膚炎・うつ・不安症状などが起こりやすくなります。

ナイアシンがたくさん含まれる食品

たらこ、マグロ、鶏むね肉、ささみなど

パントテン酸

脂質や糖質の代謝を助け、副腎皮質ホルモンの合成にも関与していることから、抗ストレス作用があるとされています。

パントテン酸が不足すると

うつ、めまい、動悸、疲労感、手足の感覚異常などが起こりやすくなります。

パントテン酸がたくさん含まれる食品

レバー、納豆、卵黄、鶏むね肉など

葉酸

ビタミンB12とともに赤血球を作るため、造血のビタミンと言われています。

葉酸が不足すると

ビタミンB12同様貧血が起こりやすくなります。

葉酸がたくさん含まれる食品

ブロッコリー、レバー、卵黄、えだまめなど

ビオチン

ビタミンHとも呼ばれ、皮膚や粘膜、髪や爪の健康維持に欠かせないビタミンです。
その効果からアトピー性皮膚炎などの治療にも用いられています。

ビオチンが不足すると

皮膚炎、脱毛、食欲不振などが起こりやすくなります。

ビオチンがたくさん含まれる食品

レバー、ピーナッツ、卵黄など

ビタミンB群を摂取する際の注意点について

ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、摂りすぎても体外に排出されるため、基本的には問題ないとされています。

しかし、やはり何事もやりすぎは禁物です。ビタミンB6、B1、ナイアシン、葉酸においては過剰摂取することで健康被害の報告事例もあります。

またビタミンBのサプリを飲んで尿が黄色くなることもあります。
これはビタミンB2が黄色いため、尿内に含まれた余分に排出されたB2の色が出ているだけで、何も心配は入りません。

最後に

常日頃から意識してビタミンB群をとれたら口内炎や肌荒れにもなりにくくなるので、食生活に注意して過ごして、足りない分はサプリメントを効果的に摂っていきましょう。

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